イケナイコトカイ

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どこで知ったのか、アキバに開店した「メイド美容室」なるものの噂を
聞きつけたらしく、居候はそのサービスの内容に興味津々である。
モエシャン』というそのメイド美容室なるものの存在は、ぼくも
ニュースサイトなどで見て知っていた。
リンク先を辿ると衒いのない公式Webサイトが開く。
トップページ等には山本梓似の美容師が、例のメイドコスチュームで業務に
いそしむ姿がある。これはこれで清潔な印象で怪しげな様子はない。
『かっこいいヲタ』をつくり出すことに邁進すると、オーナーは鼻息が荒い。
ふと考える。
電車男』でも脱ヲタを巡るくだりがあったが、男というものは見た目を改善すると
評価は変わるのだろうか。


美容師というとサイトーのことが思い出される。
サイトーには常々「お前は見てくれから直さなければ受け入れられない」と
失礼なことを言われてきた。
確かに元来自分のなりに頓着しない方なので、放っておくと頭髪などボサボサの
ままになってしまいがちなぼくである。
金を払えばサイトーは無茶なことはせず、普通に散髪したが、カットモデルとして
呼ばれた際には、極めてぼくらしからぬスタイルにされた。
すると意に反して周囲の評価は良好だったりしたものだ。本当に変わったのは
見た目だけ。中身は相変わらずの優柔不断なぼくでも、そこは評価の対象では
ないらしい。
隣の席の山田は伸ばしてしまうとアフロになるような、かなり癖のきつい
天然パーマである。石原某のそれと酷似している。
だから意外にマメに3週間に一度の割合ぐらいで散髪している。
一応終始こざっぱりした印象を絶やさないが、その努力をもってして、
やっと普通という評価で、とりたてて身だしなみに気を使っているとか
そういった賛辞には結びつかない。
ぼくは山田の見えない部分での気の使いようはおしゃれという評価を与えても
いいのでないかと思う。
結果かっこいいかどうかは別として、気を配ることが大事なのではないかと。
しかし、山田はおしゃれには見えない。それがイタイ。