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進行中のプロジェクトは三社が共同で事業を取り仕切るかたちだ。
ぼくらはこの事業主たちに対して各種案件を提案する。
そんなプロジェクトの中のひとつは比較的大型なもので、実際に動き出すのは
年が明けてからになる。つまり今は準備期間のその前の前である。
プレプレ期などと呼んでいる。
プレプレなんていうとなんだか楽しそうな、みんなニコニコしてるような感じだが
これが厄介だ。
全体を統括する大きなテーマは決まっているものの、そこから展開されるものに
対して、各社がそれぞれのイメージでなんとなく受けとめていて実につかみ所の
ない回答になる。
ブレスト的な状態ではあるので、それはそれで貴重な情報なのだが、いかんせん
最終的な決定の段になって個人の感情とか意見で首肯しかねるみたいな反旗を
翻されて、また振り出しに戻ったりする。
この辺は議事を進行させるべき仲介代理者の手腕にもよるのだが、これがまた
あまり頭の良くない動きをするので、ぼくらは散々振り回される。
初案、第二案、第三案、改定案…と何度も提案を重ねさせられて、その都度
意味があるんだかないんだかの論点で却下され、それを踏まえて再提案を
繰り返すうち、全くの迷走状態に陥り、気づくとプレゼンテーションの初期段階に
戻っていたりする有様だ。
ぼくらも提案するのが仕事だから、それはそれでしょうがないと
思ってはいるのだが、明確なビジョンを持たない状態での茫洋とした企画を
進行しているので、関係している誰もが少なからず躊躇した状態でことに
臨んでいるのは明らかだ。
誠に疲弊する。しかし今の状態ではこれが現実。
ちょうど見たこともない未知の花のかたちや大きさ、花弁の数や色、香りなどに
ついて各自がその胸のうちにそれぞれのイメージを宿し、それに基づいて意見を
述べているので、ぼくらはその花のイメージを「こんなかんじすかね」といった
塩梅で解き当てているようなものだ。
効率が悪い。しかし今の状態ではこれが現実。
ナンバーワンでなくてもいい、オンリーワンの意志に統一してもらいたい。
「世界にひとつだけの花」は何処に。