いたずらされちゃった

帰るなり居候は「甲斐性なし」「貧乏人」と、ぼくをののしる。
なんだろう?と思って、さっきヤツのブログをちらっと見たら…。
これこれ
なるほどね、悪かったね甲斐性なしで。こんな人と比べられちゃかなわないよ。


帰りの電車で座ったまま眠ってしまった。
あの揺れのいい案配に、結構本気で寝てしまった。
で、ハッとして降りる駅だと気が付いて慌ててドアに駆け寄った。
…いや、駆け寄れなかった。足が絡まって倒れ込んでしまった。
おかげで間に合わず、ドアシャットアウト。発車してしまった。
寝ぼけてたのかとバツ悪く立ち上がろうとしたらダメ。
よく見ると両足の靴ひも同士が甲の上で結びつけられてる。
それも堅結び。
寝てる間に誰かにいたずらされてしまったようだ。
周りの人はぼくの方を見ないようにして笑いをかみ殺してる。
モーレツな恥ずかしさと怒りで顔が真っ赤になって、慌ててほどこうとしたけど堅結び。
がっちり結んであってツメも立たない。
そのうち次の駅に着いちゃったんで、しょうがないから靴脱いで降りた。
中越しに閉じたドアから笑い声が聞こえて、またカァっとした。
けど。
なんか馬鹿馬鹿しさに自分もおかしくなって、肩揺すって笑ってた。
夜寒々しく昼夏日。雹も降る。
こんなことがあったっていいじゃないか。
どうだ?居候。ぼくだってこんなに悠然としてるんだぞ!