マンガ家メタ

めずらしく、居候とマンガの話になった。
常日頃マンガばかり読むぼくに、なにかとつらく当たるヤツだが
文化としてマンガの存在は認めており評価しているという。
…大げさな。いいじゃん面白きゃ。
ヤツが言うには少年マンガ、少女マンガって言う
ジャンルみたいな括りがかなりなくなって、
今はボーダレスなんだそうだ。
言われてみればあんまり意識しないかもしれない。
まぁそれは作品の内容とか雑誌そのもののことではなくて、
作家のことらしいけど。
昔は少年マンガは男性作家、少女マンガ家は女性というふうに
キッチリ住み分けられていたらしい。
山下和美とか立原あゆみみたいに女性作家が男性誌に描いていることは
ほとんどなかったそうで。それも女性作家だから、という内容ではなく
ごく普通の青年誌の作風でなんてことは皆無。
キャラクターのタッチも変わってきて、いわゆる男臭い絵
(劇画調とかいうの?)が減ってきて、ユニセックスなタッチが
増えてきてるから、女性作家のキャラクターでも違和感がないんだろう。
むしろ山崎さやかなんてリアルな分、かえってすごいことになってるし。
自分では読まないから分からないけど、
男性作家が女性誌に描いているっていうのは今はどうなんだろう?
昔はあだち充なんて少女マンガに野球を持ち込んで、
女の子に野球に興味を持たせた伝説の人らしいし、
ギャグっていうことでいえば和田慎司なんて言う人が有名らしい。
でもあんまり聞かないね。今でもいるんだろうか?
恋愛もの、いわゆるラブコメ男性誌における許容が
少年マンガのキャラクターを軟弱にし、ユニセックス化へと導いた…
これが居候の見解なんだけど、そんなもんかな。
今でもヤングマガジンみたいにヤンキー、ヤクザ、ケンカ、エロと
あきれるくらいバカなマンガしか載っけてない偉大な青年誌もあるし
これがむかし、巨人の星を連載していた雑誌かと思うくらい
少年マガジンなんかかわいらしいキャラで満載。
一概には言えないけど居候の言うのも当たってるかも。