夏の扉

髪を切った私に違う人みたいと…。
今日はさんざん言われました。
はい、髪切りましたっ。切りすぎましたっ。失敗しましたっっ!
…って失敗したのはぼくか?美容師か?あんなヤツに頼んだぼくか?
高校の時の友達が美容師(本人はヘアデザイナーと言えというが…)になって、でカットモデルをやってくれといわれた。
ちょうど暑くなってきたんで切ろう切ろうと思ってたとこだし、モデルになればただだっていうしで、あんま深く考えずにOKした。
もともと髪型なんか頓着してないし、ほっときゃどーせ伸びるんだし。
土曜の夜に来いっていうんで行ったさ。
ヤツはなんだかんだ講釈たれながらチョキチョキ…。
でこれも毎度のことなんだけど、ぼくは散髪されると決まって寝てしまうんだな。
そのときも前例に漏れず落ちた。首横に向けられたりひっくり返して頭洗われたりしても起きないもんだね、いや実際。
で、パコンと頭たたかれて「どーだ!」っていって起こされた。
…ら、まぁ。
バッサバッサ伸ばし放題だったのをバッサリやられた。
生まれてこの方、耳なんか出したことないのにまるっと出された。
ぼくの耳は横に広がって飛び出していたんだなぁと改めて実感。
なんていうのかな、ウド鈴木みたいな感じにされてしまった。
「2005年はこれだから!」と友達は悦に入ってる。
…。
しょーがない、切っちまったものは。
文句言う元気もなく店をあとにした。
うちに帰って、案の定居候にゲラゲラ笑われた。
いーよ、もう。
あんたのトランプのキングみたいな頭もそーとーヘンだけどね。
しばらくは笑われるんだなぁ…。