一般常識

居候が変なことを尋ねてきた。
入社試験とかそういうので行われる『一般常識』の試験というのはどういうものか?と。
本屋に立ち寄って、徒然なるまま書架を見渡していて、一般常識の問題集やら参考書を見つけたそうで。
ヤツが言うには、なんで一般常識をわざわざ参考書みて勉強しなきゃならんのだ?と。
一般的な常識なんだから誰でもわかっとろうが、と詰め寄る。
うー、めんどくさいこと聞きやがる。
要するにさぁ、ジョーシキがないってことなんじゃないのぉ?若い人々は。
槍投げな返事をしようとして、ふと疑問に思った。
常識はわかる。まあ、常識だ。常識ったら常識だからこれの分からないヤツは
非常識とかそう言うことになるわけだ。
それは、いいとして。
「一般」ってなんだ?常識って言ってる時点でそれは一般的なことなんじゃないのか?
一般常識があるなら特殊常識とか専門常識とかあるのか?
もしあるんならそれは常識なのか?
一般常識の一般だということを定義したヤツは誰だ?文化省か?総務庁か?
お前たち、ホントに常識に乗っ取った生き方してるか?ゴルァ


なんかあったりまえーなことを知らないと
「んなの常識だよ」とさげすまれてきた。
入社試験で常識の度合いを調べられるってことは、そんだけバカが世の中に涼しい顔して紛れ込んでいるから、篩にかけなきゃいかんということだ。
僕たちのもつ常識はいつまで有効なんだろう。
常識が変遷していくなら一般常識は賞味期限付きなのだろうか。
常識はどうやって身についたのだろうか。やはり参考書は必要なんだろうか?

居候め、たまに鋭いことをききやがる。
…と思ってたら、ヤツがブログで問いかけてることって…。
なんだ、世に問うてみたところでこんなことだったか。